スマスロやAT機の解説では、「有利区間」「差枚2400枚」「完走」「有利区間切れ」といった言葉がよく使われます。
有利区間とは、AT・ARTなどの押し順や図柄ナビに関係する抽選を行える区間です。ATそのものを指す言葉ではなく、通常時から有利区間へ入っている機種もあります。
現在のスマスロでは有利区間のゲーム数上限はありませんが、1つの有利区間内では差枚数プラス2400枚が上限です。また、1日の出玉に関するコンプリート機能は、有利区間とは別の仕組みです。
最初に覚えたいポイント
- 有利区間はAT・ARTなどのナビに関係する抽選を行える区間
- 有利区間とATは同じ意味ではない
- スマスロは有利区間ゲーム数の上限がない
- 1有利区間内の出玉上限は差枚数プラス2400枚
- 上限へ到達することを「完走」と表現する場合がある
- コンプリート機能は1日の出玉を制限する別の機能
有利区間とは?
有利区間は、AT・ARTなどで押し順や図柄のナビに関係する抽選が行われる区間です。
AT中だけが有利区間とは限りません。通常時にAT・CZ・モード・天井などの抽選を行っている部分も、有利区間として管理される機種があります。
通常時
AT・CZ・モード・規定ゲーム数などの抽選を行い、AT当選を目指します。
AT中
押し順・図柄ナビに従い、ベルなどを入賞させてメダルを増やします。
通常時とAT中のどこからどこまでを1つの有利区間として管理するかは、機種によって異なります。
有利区間は遊技者が選ぶものではない
有利区間の開始・終了は遊技機内部で管理されます。遊技者がメニューやボタンから開始・終了を切り替えることはできません。
有利区間とATの違い
ATは、押し順・図柄ナビに従ってメダルを増やす遊技状態です。有利区間は、ATを含む各種抽選を管理する内部区間です。
| 項目 | 有利区間 | AT |
|---|---|---|
| 意味 | ナビに関係する抽選を行える内部区間 | ナビに従ってメダルを増やす状態 |
| 通常時を含むか | 含む機種がある | 通常時とは別の出玉区間 |
| 遊技者から見えるか | 開始・終了が明確に見えない場合がある | 液晶や音声で分かりやすいことが多い |
| 主な役割 | AT・CZ・モード・出玉などの内部管理 | 押し順ナビによる出玉獲得 |
AT・ART・CZの違いは、スロットのAT・ART・CZ解説で詳しく確認できます。
スマスロの有利区間ゲーム数に上限はある?
6号機初期には、有利区間へゲーム数上限が設けられていました。その後、上限は段階的に延長され、スマスロでは有利区間ゲーム数の上限がなくなっています。
そのため、スマスロではゲーム数の上限だけを理由にATが終了する制約がなく、機種設計の幅が広がっています。
ゲーム数無制限でも出玉上限はある
有利区間のゲーム数上限がないことと、無制限にメダルが増え続けることは同じではありません。1有利区間内には差枚数プラス2400枚の上限があります。
差枚数とは?
差枚数は、遊技機へ投入したメダル枚数と、払い出されたメダル枚数の差です。
差枚数の考え方
払い出し枚数 − 投入枚数
投入より払い出しが多ければプラス差枚、払い出しより投入が多ければマイナス差枚です。
| 投入枚数 | 払い出し枚数 | 差枚数 |
|---|---|---|
| 1000枚 | 1500枚 | プラス500枚 |
| 2000枚 | 1200枚 | マイナス800枚 |
| 3000枚 | 3000枚 | プラスマイナス0枚 |
データ表示器のスランプグラフは、この差枚数の推移を表示している場合があります。
差枚2400枚とは?
6.5号機・スマスロでは、1つの有利区間内で獲得できる上限が、投入と払い出しの差でプラス2400枚となっています。
以前のように「AT中の獲得枚数だけで2400枚」と考えるのではなく、ATへ入るまでに使った枚数も差し引いて計算します。
1000枚使ってからATへ入った例
同じ有利区間内で、通常時に1000枚を投入してからATへ入り、その後3400枚を払い出した場合、差枚数はプラス2400枚です。
計算例
3400枚の払い出し − 1000枚の投入 = 差枚プラス2400枚
この考え方により、ATまでに多くのメダルを使った場合は、AT中の表示上の獲得枚数が2400枚を超えることがあります。
獲得枚数と差枚数の違い
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 獲得枚数 | AT・ボーナスなどで払い出された枚数を表示することが多い |
| 差枚数 | 払い出し枚数から投入枚数を引いた増減 |
| クレジット | 現在の遊技台で使用できるメダル枚数 |
| 持ちメダル | 専用ユニットや各台計数機へ記録された枚数 |
液晶の「TOTAL枚数」が差枚数を表すとは限りません。機種によって表示の集計条件が異なるため、何を表す数字か確認しましょう。
クレジットと持ちメダルの違いは、スロットのクレジット・MAX BET解説で確認できます。
完走とは?
完走は、AT・ART中などに有利区間の上限へ到達することを表す言葉です。
6号機初期ではゲーム数または獲得枚数の上限へ到達することを完走と呼びました。スマスロでは有利区間ゲーム数の上限がないため、主に差枚数上限への到達を示す意味で使われます。
完走時に起きること
- 専用のエンディング演出へ移行する
- 差枚上限までATが継続する
- 規定条件へ到達後にATが終了する
- 新しい有利区間へ移行する
- 上位ATや引き戻しの抽選を行う
実際の演出・終了条件・次の状態は機種ごとに異なります。
完走後の恩恵は機種ごとに違う
完走すれば必ず上位ATへ入る、すぐに次のATが確定するという共通ルールはありません。対象機種の完走後・有利区間終了後の仕様を確認してください。
有利区間終了とは?
有利区間終了は、1つの有利区間が終わり、内部的な区切りが発生することです。
AT終了時、有利区間の差枚上限到達時、機種独自の条件成立時などに終了する場合があります。
有利区間が終了すると、モード、天井ゲーム数、ポイント、スルー回数などがリセットまたは再抽選される機種があります。ただし、すべての情報が必ずリセットされるとは限りません。
AT終了と有利区間終了は同じとは限らない
ATが終了しても同じ有利区間が続く機種や、液晶上は演出が続いていても内部的に新しい有利区間へ切り替わる機種があります。
有利区間が切れたか確認できる?
機種によっては、有利区間終了時に画面、ステージ、ランプ、出目などの変化が発生します。
ただし、現在のスマスロでは遊技者から区切りが分かりにくい機種も多く、見た目だけで確定できない場合があります。
確認材料となるもの
- AT終了後のステージ
- 終了画面・セリフ
- 液晶ゲーム数・ポイント表示
- 特定の出目・ランプ
- 機種解析で公表されている確定条件
演出の見た目だけで断定せず、確定条件が公開されていない場合は推測として扱いましょう。
有利区間終了後は続けるべき?
有利区間終了後の状態は機種ごとに異なります。
- 通常状態から再スタートする
- 天井が短縮される
- 特定モードが選ばれやすい
- 引き戻しゾーンへ入る
- 上位ATへつながる抽選を行う
- 特別な恩恵がない
「有利区間が切れたら必ず続行」「有利区間が切れたら即やめ」という共通ルールはありません。
AT終了後の確認方法は、スロットのやめどきを解説した記事で詳しく説明しています。
天井と有利区間の関係
天井ゲーム数は有利区間内で管理される機種があります。有利区間の終了・開始によって、天井ゲーム数がリセット、短縮、再抽選される場合があります。
一方、AT終了後も同じ有利区間が続き、特定の天井ゲーム数やスルー回数を引き継ぐ機種もあります。
有利区間終了=天井0Gとは限らない
液晶表示、内部ゲーム数、データ表示器の数字が一致しない場合があります。天井を意識する場合は、対象機種のリセット条件を確認してください。
天井・ゾーン・前兆については、スロットの天井を初心者向けに解説した記事で確認できます。
コンプリート機能とは?
コンプリート機能は、1日の営業内で規定の獲得枚数へ到達したときに、その台の遊技を停止する機能です。
パチスロでは、その日の獲得枚数が最も低くなった地点を基準に1万9000枚へ到達すると作動し、その台は当日の再稼働ができなくなります。
作動直前に突然停止するのではなく、1万8500枚を超えると液晶などで事前報知が行われます。
コンプリート機能作動後
その台では当日の遊技を続けられません。画面の案内に従い、クレジット・持ちメダルを確認して店舗スタッフへ声をかけてください。
有利区間上限とコンプリート機能の違い
| 項目 | 有利区間の差枚上限 | コンプリート機能 |
|---|---|---|
| 対象 | 1つの有利区間 | 1日の営業内の同一台 |
| 基準 | 差枚プラス2400枚 | 最低地点から1万9000枚 |
| 到達後 | 有利区間終了や次区間への移行など | 当日の遊技停止・再稼働不可 |
| 翌日 | 機種・設定変更等の扱いによる | 翌営業日は解除される |
2400枚と1万9000枚は別の上限
差枚2400枚は1つの有利区間に関する上限、1万9000枚はコンプリート機能が作動する1日の上限です。同じ意味ではありません。
コンプリート機能はスマスロだけ?
コンプリート機能はスマスロで広く知られていますが、スマスロ以外でも搭載機があります。
実際に搭載されているかは、機種の公式情報や筐体表示にある「コンプリート機能搭載機」の案内を確認してください。
有利区間と設定の関係
設定はボーナス・AT初当たり・小役・モードなどの確率へ影響する内部段階です。有利区間はAT等の抽選を管理する区間で、設定とは別の仕組みです。
設定変更時に有利区間、天井、モード、ポイントなどがリセット・再抽選される機種がありますが、具体的な挙動は機種ごとに異なります。
設定の基本は、スロットの設定・設定差・機械割解説で確認できます。
初心者が間違えやすいこと
有利区間はAT中だけだと思う
通常時から有利区間に入っている機種があります。有利区間はATそのものではなく、ナビに関係する抽選を行う内部区間です。
スマスロは無制限に出続けると思う
有利区間ゲーム数の上限はありませんが、1有利区間内には差枚プラス2400枚の上限があります。
2400枚獲得したら必ずATが終わると思う
上限は液晶の獲得枚数ではなく差枚数で計算されます。AT前に投入した枚数によって、表示上の獲得枚数が2400枚を超える場合があります。
完走後は必ず大きな恩恵があると思う
完走後の上位AT・引き戻し・モード優遇などは機種ごとに異なります。
有利区間終了後は必ず天井がリセットされると思う
天井・周期・ポイント・モードの扱いは機種固有です。公開されているリセット条件を確認します。
コンプリート機能は2400枚で作動すると思う
作動条件が異なります。差枚2400枚は1有利区間の上限、コンプリート機能は1日の最低地点から1万9000枚へ到達した場合の停止機能です。
有利区間に関するよくある質問
有利区間中なら必ず有利ですか?
必ず勝ちやすい状態という意味ではありません。AT・ARTなどのナビに関係する抽選を行える内部区間を表す名称です。
スマスロの有利区間は何ゲームまで?
スマスロでは有利区間ゲーム数の上限はありません。ただし、1有利区間内には差枚プラス2400枚の上限があります。
2400枚出たら必ず完走ですか?
液晶の獲得枚数だけでは判断できません。差枚数で上限を計算するため、AT前の投入枚数によって表示枚数が変わります。
完走すると設定が分かりますか?
完走だけでは設定を確定できません。低設定でも展開によって完走することがあり、高設定でも完走しない場合があります。
有利区間終了後はすぐやめていい?
機種によって異なります。引き戻し、天井短縮、モード優遇、終了画面などを確認して判断してください。
有利区間が切れたか画面で分かりますか?
専用演出やステージで分かる機種もありますが、外見から確定できない機種もあります。機種固有の判別条件を確認します。
コンプリート機能が作動したら続きは翌日打てますか?
作動した当日は再稼働できません。翌営業日には解除されますが、前日のAT状態をそのまま続けられるという意味ではありません。
コンプリート機能が近いと突然止まりますか?
上限へ近づくと液晶などで事前報知されます。案内が表示された場合は、店舗スタッフの指示に従ってください。
差枚2400枚と1日のコンプリート機能を区別しよう
有利区間は、AT・ARTなどの押し順・図柄ナビに関係する抽選を行える内部区間です。ATそのものではなく、通常時を含めて管理される機種があります。
スマスロでは有利区間ゲーム数の上限はありませんが、1有利区間内には差枚プラス2400枚の上限があります。投入した枚数を差し引くため、AT中の獲得枚数が2400枚を超える場合もあります。
コンプリート機能は有利区間とは別で、1日の最低地点から1万9000枚へ到達したときに当日の遊技を停止する機能です。用語を区別し、終了後の状態ややめどきは機種ごとの情報を確認してください。
スマスロのメダルレス操作や計数方法は、スマパチ・スマスロの違いと遊び方で確認できます。
有利区間、差枚、完走、天井などの用語は、パチンコ・スロット初心者用語集にもまとめています。